西洋箱柳のローテーブル

西洋箱柳（セイヨウハコヤナギ）とはポプラの和名です。街路樹として明治期によく植えられたそうですが、作者の育った環境にはポプラが無かったのかあまり印象にありません。
材の質は悪く、これ以上ないというほど柔らかい素材ですが、大きく育つことから奥行きのとれるテーブル材としてはとても人気です。レジンとの相性が良いコブ部分の板がセリに出品されると非常に高値で落札されることがよくあります。非常に軽いので大きく分厚い素材でも脚のデザインに制約が掛かりにくいというメリットもあります。
テーブル材以外で使われるとしたらマッチの軸くらいとのこと。たしかに。
小さな火でジクジクと燃えそうな木です。
本材も普通の人から見たら「何に使えるんだろう？」という素材。
サイズ的にテーブルには向かず個性が強すぎる形ですが私はそういう木が大好きで、見つけた時はこれはいい物が出来そうだとワクワクしてしまいました。
捨てられそうな端材を隅から隅までクリーニングし、切ったり削ったりして整えて、
テーブル材として使用可能な状態にまでもっていくのは大変な作業なんですが、
そういう素材にのみ宿る天然のデザインは人間には作り出すことが出来ないと思います。
無理やり作ったとしてもわざとらしくなってしまって、見る人の気分を萎えさせること間違いなしです。
本材の良い所はただの輪切りではなく、2島に別れているところ。一方はぷつぷつとした杢目があり、もう一方は節による大きな穴がポコっとあいています。
悪い所は弱っている部分が1箇所あるというところでしょうか。画像でご確認ください。
木材として強い方ではないので、配送は天板を脚を離して個別で梱包してもらう予定です。
到着後はご自身で脚に天板を取り付けてください（簡単に取り付けられます）。
脚はビスで留めているのでテーブルを移動させる場合は脚を持つ等して天板に負荷を掛けないよう気を配ってあげればその分ながくご使用いただけると思います。

※寸法（19枚目の画像をご参照ください）
よこ : 81cm
奥行き : 82.5cm
全高 : 44.5cm
天板の厚み : 5.3cm

ーご使用上の注意ー
テーブルとしてのみご使用ください。
天板の上に乗ったり飛び跳ねるなどの行為もしくは重量物を乗せる事で想定以上の荷重がかかると事故につながる可能性があります。

ー当商品の樹皮の部分についてー
できるだけ自然な状態を楽しんでいただく為に樹皮部分の加工は最小限にとどめております。
雑に触ると木の樹皮やささくれが指に刺さることがありますのでお気をつけください。

ー塗装についてー
テーブルの天板・木端・木口にはお手入れしやすいように防汚性、撥水性の高い植物性オイル塗装を施しております。
樹皮部分と空洞の内壁はウレタン塗装で自然な見た目で固めています。
全ての塗料は食品衛生法に適合しておりますのでシックハウス症候群の方でも安心してご使用いただけます。

ーお手入れについてー
コーヒーなどがテーブルについたらサッと拭けばOKです。もし跡が残ってしまったら、台所洗剤（中性の洗剤）を少し薄めてフキンにとり、トントンしてあげてください。その他の詳しいメンテナンス方法についてはご購入後にお伝えいたします。

ー経年変化についてー
冷暖房や日光が直接当たり続ける場所や屋外での使用は木材の経年変化を早め、割れや反りの原因になりますのでお控えください。
木の息を止め、木の割れや反りを極力なくす仕上げ方も可能ですが、それでは各々の木が持つ自然な手触りが失われます。
ご購入後に変形する可能性があることをご理解の上、ご検討ください。
変形するとはいえ、真っ二つに割れてしまうわけではありません。変形後も十分お使いいただけますし、ご自身で出来る修繕の方法も私の知る限りのことをお伝えいたします。有償ではございますが補修加工も承っております。

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